mr_sorao’s diary 2015年度システム監査技術者受験に取り組んだ記録と備忘録

2015年度情報処理技術者試験 システム監査技術者に取り組んだ記録と備忘録

今年の知識インプットの本(その2)の読後感想文

 

前回紹介させて戴きました、結城浩さんの書かれた「数学文章作法 基礎編」ですが、面白くて一気に読破してしまいました。
今回はその読後感想文です。個人的な思い入れたっぷりになると思いますが、どうかその点はご容赦下さい。

結城浩さんは、唯一の原則を中心に文章を書いているとのことです。その原則とは「読者のことを考える」です。
これをAUの午後2に当てはめてみます。
(本当はAUに限らず情報処理試験の小論文全体で考えてもいいのかもしれませんが、残念ながら私はそこまで頭が回りませんので)

結城浩さんは、読者の " 知識 "・" 意欲 "・" 目的 "を把握すべしとおっしゃっておりますので、その観点から考察してみます。
自分の書いた小論文を読む読者とは、もちろん試験の採点をする方のことです。

1.知識
 これはもう、システム監査の知識が充分にある方だと思っています。充分に、という言葉を具体的に言うと「教官レベル」です。

2.意欲
 もちろんIPAから報酬を得るため、という動機もあるでしょう。でも、私にはそれだけではないような気がしています。採点を行うメンバーはみな教官レベルの方々、この報酬がなかったら路頭に迷うという方はいないと思うのです。
それでは何故こんな仕事を買ってでているか。おそらくはシステム監査を行う人材の発掘のため、優秀な人材を掘り起こしてこの業界を盛り上げるため。それによって世間のITサービスの質を向上させ、ITサービスを使うユーザーを幸せにするため。そんな意識を持っている方も多いのではないでしょうか。

3.目的
 合格者を選別することがこれにあたるのかな。
これはまったくの想像です。採点にあたる方々で設問ごとに採点チームを作っている。そのチームのリーダーは問題文の執筆者が務めている、そんなイメージを浮かべています。チーム員が、「小論文としての体裁はとれているか」「問われていることに網羅的に答えているか」等といった観点からまずチェックを行い、判定に迷う論述があったらチームリーダーに判断を仰ぐ、そんなイメージを抱いております。

(感想)
小論文の読者は、殆どの場合は一人しかいなくて、一回しか読んでくれなくて、しかも採点をつけた直後に私の書いた論文の内容など忘れてしまうのでしょう。
また、たった120分しか時間はなく、自由に校正もできないのですから充分な文章など書けるわけがありません。
しかし採点する人の想いには報いたいものだと思いました。そのために読みやすい文章を頑張って書きたいと思います。
へりくだる気持ちを持つ必要など少しもないとは思うのですが、読み手を考えて精一杯論述し、せめて堂々とした気持ちで試験会場を後にしたい、そういう思いになりました。